国際理解促進事業

国際理解セミナー KFAW領事館シリーズ9 「アメリカにおける女性の社会進出」
(2017年1月25日)

1.日時 2017年1月25日(水)14:00~15:30
2.場所 北九州市大手町ビル5階 小セミナールーム
3.講師 バネッサ・善治(在福岡米国領事館広報担当領事)
4.参加者 70名

  在福岡領事館の領事による講演会「KFAW領事館シリーズ」の第9弾として、在福岡米国領事館のバネッサ・善治広報担当領事から、「アメリカにおける女性の社会進出」についてお話していただきました。

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講演内容

  なぜ日米両国にとって、働く女性の問題が大切なのでしょうか?女性の才能を活かして、経済活動に参加してもらうことは、その国の経済全体にとってプラスとなるからです。実際にアメリカでも日本でも、全ての女性のうち約60%の女性しか働いていません。女性の就業の問題は日米両国において、安定と繁栄を達成するために非常に重要なのです。

  働く女性を巡り、アメリカでも日本と同じような課題が多くあります。例えば、たとえ共働き家庭であったとしても、文化的な役割分担があり家事の大部分を女性がこなしていること、託児施設を探す際に苦労があり、特にアメリカでは託児費用が高額な場合もあること、そして、同じ仕事でも女性のほうが男性よりも賃金が安いことなどです。

  また、日本と異なり、アメリカでは有給の育児休暇が保障されておらず、大企業の正規職員に対して12週間の無給の育児休暇があるだけです。

  さまざまな課題のある中で、アメリカでは中小企業や大企業で大きな成功を収める女性も現れています。特に卓越した影響力を持つ女性経営者の一人がフェイスブックの最高執行責任者のシェリル・サンドバーグ氏です。サンドバーグ氏はその著書の中で、"リーン・イン"(LEAN IN)、一歩を踏み出すことの重要性を指摘し、女性に仕事のチャレンジを敬遠しないように奨励しています。

  しかし、彼女のような有力な女性であっても常に一歩を踏み出すことは容易なことではありません。そこで、働く女性にとって大きなプラスになるのは、ネットワークとメンター(助言者)による人材育成です。在福岡米国領事館では、日本の次世代のリーダーとなる女性のネットワークを促進する取り組みを行っています(「トモダチ・メットライフ 次世代の女性リーダー育成プログラム)。また、身近な女性同士のネットワーク作りも大切です。例えば、ストレスを抱えている同僚とランチに出かけたり、問題について話を聞いたり、アイデアを交換するなどして、あなたが相手のことを思っているということを示すことによって、相手の気分を高めることができ、あなた自身のネットワークや個人的な関係を広げることができます。これは自分のキャリアを高めて、豊かな人生を送る上で大変重要なことです。

  在日米国大使館や領事館は、アメリカの成功例や失敗例を紹介しながら、日本とともに女性の社会進出に取り組んでおり、またこれからも日米のキャリアウーマンのネットワークやメンタープログラムをサポートしていきます。近い将来、働く男性と女性が本当の意味の充実したワークライフバランスを取ることができる日が来ることを願っています。

 


※講演後には、参加者の皆さまから多くの意見をいただき、活発な質疑応答が行われました。