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国連

第55回 国連女性の地位委員会 パラレル・イベント参加報告 (2011年2月28日)

1.日時 2011年2月28日(月)13:15~14:45
2.場所 国連本部(米国・ニューヨーク)
3.テーマ “Empowerment of Women in Rural Japan”
4.発表者 篠崎正美(KFAW主席研究員)
「日本の農業女性の現状と課題」
降矢セツ子(ふるや農園取締役)
「私の体験から」
中道仁美(愛媛大学准教授)
「日本の漁業と女性の課題」
榎本裕子(JICA・Jr 専門員 Associate Expert)
“Japan’s International Cooperation related to Women’s Empowerment in Rural Community”
5.参加者 67名
6.主催 国際婦人年連絡会、国連NGO国内婦人委員会、JAWW(後援:日本政府国連代表部)

 国連では、かねてからの国連改革の一環として、DAW(女性の地位向上部)やUNIFEM(国連婦人開発基金)など女性関連の4機関が統合され、2010年7月、UN WOMENが発足しました。この新しい組織のミッションは、女性の平等な権利の推進とエンパワーメントです。CSW(女性の地位委員会)は、経済社会理事会の中の委員会ですが、UN WOMENの主要な仕事の1つと位置づけられました。


 今年第55回のCSWの優先テーマは、「女性および女児の教育、訓練、科学技術におけるアクセスと参加、および完全な雇用とディーセント・ワークへの女性の平等なアクセスの推進」というものでした。

 CSWの期間中に、翌年の優先テーマに関して、日本の実情を報告するパラレル・イベントが、国連日本代表部の後援、日本の女性NGO3団体主催で行われました。来年の優先テーマはRURAL WOMEN(農山漁村女性)で、今回のイベントのテーマは、「日本の農山漁村女性のエンパワーメント」というものです。2月27日にニューヨーク入りし、3月1日、国連のロウン・ビル内で行われたシンポジウムに報告者として参加しました。

 NGOの代表としてJAWW(日本女性監視機構)代表の原ひろ子さんの挨拶の後、53団体を代表して江尻美穂子さんが挨拶。昭和女子大学学長で農山漁村女性・生活活動支援協会会長の坂東眞理子さんの司会で始まりました。


CSW55_inNY.JPG

 最初に篠崎が、日本における農村女性の位置の概況と、抱えている問題(高齢化やアンペイドワークおよび低年金、202030 i には程遠い意思決定過程への低参画率など)、これに対処すべく特に90年代から実施されてきたエンパワーメントの諸施策について報告。次いで、夫とともに農業に取り組み、家族農業の担い手から工場的な農業を導入して有限会社の取締役を務める福島県の降矢セツ子さんがエンパワーの個人史を語り好評でした。また、あまり知られていない日本の漁業女性の現状と課題を愛媛大学の中道仁美さん、JICAの専門員榎本裕子さんが、日本の国際協力における途上国農村女性への援助の実例などを報告。短時間でしたが、日本について知られることの少ない分野に、70人ほどの参加者から次々に質問が飛び交いました。工業先進国日本の別の一面と、その困難な中でも降矢さんのような達成があることが、途上国農村の女性のエンパワーメントにかかわっている参加者の共感を得たようです。また、漁業女性の情報も良い情報提供でしたし、日本の援助の実態も途上国からの参加者が関心を持たれていました。

 来年は、これらが優先テーマになりますが、農山漁村女性のエンパワーメントに関して、パーソナルな頑張りや個人的資源の重要さとともに、農家に婚入してくる女性への経済的・情報的サポートや農山漁村の男性へのより積極的な男女平等意識啓発などの要因の重要さも指摘していきたいと思います。


i 2020年までに、あらゆる分野で指導的地位に女性が占める割合が、少なくとも30%程度になること

 

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