
2025年6月25日から(公財)アジア女性交流・研究フォーラム理事長に就任いたしました。1995年から約30年間、九州女子大学・短期大学で教鞭を執ってきました。主に社会教育・生涯学習論、成人教育・青少年教育論等が専門です。
社会教育では、市民や地域住民として必要な学習(人権学習、安全・防災教育等)や地域における課題解決、青少年教育(生活・社会・自然体験活動等)など一人ひとりがより良く生きることができる学びとそのための協働がテーマです。フォーラムの目指す「ジェンダー平等の実現」は、男女の人権が尊重され、性別にかかわりなく社会のあらゆる分野に参画し、共に喜びと責任を分かち合い、その個性と能力を十分に発揮することができる社会の実現であり、社会教育の目指す方向性とそのまま一致するものです。
フォーラムは2025年で設立35年を迎えます。設立以来「女性の地位向上及び男女共同参画社会の形成の推進」を掲げ、管理運営する北九州市立男女共同参画センター・ムーブとともに、ジェンダー平等及び女性・少女のエンパワーメントの実現に向けた取り組みや課題に関する交流・研修、情報収集・発信、相談等様々な事業を展開してきました。
ジェンダー平等社会の実現に向けては、以前と比べて、性別による固定的な役割分担意識は薄れてきている一方、家庭や職場、地域などを含む社会全体において男女平等が達成されている感じる割合は男女間で差があるなど、なお、一層の努力が必要です。フォーラムの持つ国際的なネットワーク・知見も活かして、ジェンダー平等社会の推進のため、より一層、効果的に取り組みを進めていきたいと思います。
私自身、そのための活動に少しでも役に立つことができればと気持ちを新たにしています。どうぞ、宜しくお願い申し上げます。
■経歴
・1988年3月 九州大学大学院 教育学研究科 博士課程修了
在学中、 カナダ トロント大学大学院オンタリオ教育研究所成人教育学科留学
(文部省国際交流制度に基づく奨学生:1985年9月~1986年6月)
・1988年4月 九州大学 教育学部社会教育学講座助手(1990年3月まで)
・1995年4月 九州女子短期大学 初等教育科(2011年3月まで)
助手、講師、助教授、准教授を経て
・2011年4月 九州女子大学 共通教育機構(2015年3月まで)
准教授、教授を経て
・2015年4月 九州女子大学 人間科学部 教授
・2021年4月 青山学院大学 コミュニティ人間科学部 非常勤講師
・2024年3月 九州女子大学 定年退職
九州女子大学 名誉教授
また、 福岡県男女共同参画審議会委員(2010年4月~2018年3月まで)
福岡県「女性研修の翼」団長(ドイツ・フィンランド研修:2010年11月)
北九州市男女共同参画審議会(会長:2012年4月~2024年3月まで)
・2025年6月25日 公益財団法人アジア女性交流・研究フォーラム理事長 就任
他の主な社会的活動:一般社団法人全国社会教育委員連合理事・副会長、文部科学省中央教育審議会教育振興基本計画特別部会、国立教育政策研究所社会教育実践研究センター調査研究委員、独立行政法人国立青少年教育振興機構調査研究協力者、日本生涯教育学会理事・副会長、福岡県社会教育委員、北九州市社会教育委員、北九州市人権施策審議会、北九州市立美術館協議会、北九州市SDGs協議会、公益財団法人北九州市芸術文化振興財団理事など