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国際理解促進事業

国際理解セミナー「KFAW領事館シリーズ6 英国名誉領事が語るイギリスとニッポン」(2015年8月18日)

1.日時 2015年8月18日(火) 15:00~16:30
2.場所 北九州市立男女共同参画センター・ムーブ 5階大セミナールーム
3.講師 ローレンス・チヴァス(在北九州英国名誉領事)
4.参加者 113名

 このたび、北九州市在住のローレンス・チヴァス在北九州英国名誉領事をお招きし、イギリスと日本の文化比較や男女の役割分担の違いをテーマとした講演会を開催しました。チヴァス名誉領事ご自身の体験を踏まえて、家族や職場における男女の役割分担やイギリスの習慣などを解説していただきました。時折、センスのあるジョークやユーモアで会場を笑いに誘いながら、講演会の終盤では10問の英国の家庭・雑学クイズを取り入れ会場参加型の楽しい講演会となりました。
 家族の役割分担がある典型的な日本の家庭とは違い、現在のイギリスの家庭では「お父さんの仕事、お母さんの仕事」といったジェンダーに基づいた固定的な役割はほとんど無く、基本的には力を合わせて家族全員で家事を分担しています。例えば、「料理をした人は洗い物をしなくて良い、食べた人が作った人に感謝の気持ちを込めて皿洗いをする」「庭仕事は家族全員でやる」など、具体的な例でわかりやすく説明されました。また、日本とは異なり、多文化で家族の色々な伝統もあるため、これといった典型的な家庭の形がないのもまた、イギリスの家庭の特徴でもあります。
 また、英国では夫婦になると何でも一緒に行動を共にします。例えば結婚式に友人を呼ぶとき、夫婦両方を必ず呼びます。日本のように、新郎または新婦の友人として、夫婦のうち片方だけ呼ばれるということはまずないそうです。
 今回、113名という大変多くの市民の方々に参加していただきましたが、市内の高校の英語部からも、生徒の皆さんが多数参加されました。質問コーナーでは、逐次通訳付きで、生徒の皆さんとチヴァス名誉領事の間で英語での質疑応答が行われました。
特に、「なぜ領事になられたのですか?」という質問に対し、”One thing is I can speak Japanese and English, and I understand British culture and Japanese culture. So I can use that to help communication between people.” (日本語と英語が分かり、またイギリスと日本の文化を知っているので、両国の人たちの理解をつなげることができるから。)というチヴァス名誉領事の熱いご返答には、会場から拍手が挙がりました。また、参加された市民の皆さまからも、イギリスに関する多数の質問が投げかけられ、セミナーは大盛況のうちに終了しました。