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KFAWアジア研究者ネットワーク開催セミナー

KFAWアジア研究者ネットワークセミナー 2013年度 第1回(2013年8月27日)
「バングラデシュの地域発展戦略―グラミン銀行のソーシャルビジネスと女性のエンパワーメント」

1.日時 2013年8月27日(火) 18:30~20:00
2.場所 北九州市立男女共同参画センター・ムーブ 5階小セミナールーム
3.講師 長崎外国語大学 チョウドリ・マハブブル・アロム 教授
4.参加者 31名

 バングラデシュはインドの東側に位置する国で、面積は日本の約4分の1(14万4千平方キロメートル)。しかし、人口は日本より多い1億5,250万人です。国土の広さに対して人口が多く、都市国家を除くと世界で最も人口密度が高い国です。主要産業は農業や衣料品・縫製品産業ですが、サイクロンや洪水といった自然災害を受けやすく、未だに多くの貧困層が存在すると言われています。
 今回はバングラデシュ出身で、アジアの経済問題等を研究されている、長崎外国語大学のチョウドリ・マハブブル・アロム教授に、バングラデシュの最新事情とグラミン銀行のソーシャルビジネスについてお話いただきました。


―講演要旨―

 グラミン銀行と言えば、主に貧困層の女性たちに対して、少額のローンを無担保で貸出し、経済的な自立を促すマイクロクレジットの取組みが有名です。このビジネスは、現在バングラデシュのみならず、欧米の先進国を含む38カ国・138地域で展開されています。また、最近では、日本のユニクロもグラミン銀行とソーシャルビジネスの合弁会社を設立し、バングラデシュでの雇用創出やサービス産業の育成に取り組み始めています。
 マイクロクレジットは慈善活動ではなく、ビジネスとして収益を確保しながら継続的に行われています。無担保とはいえビジネスですから、お金を借りた人は当然ながら利子を付けて支払わなければなりません。セミナー参加者からも「支払いが滞る人もいるのでは?」という質問がありましたが、なんと貸出した資金の98%は回収できているそうです。残りの2%に関しても、未払いの理由は自然災害や本人の死亡など、ほとんどがイレギュラーなケースだとのことです。
このビジネスが成功した理由は、借り手(メンバー)が5人のグループを作り互いに助け合うこと、最初にトレーニングを行いシステムの理念を徹底的に理解させること、グループが集まってセンターを作り、メンバーの状況把握やグラミン銀行の運営にも参加していること等が挙げられました。つまり、メンバー自身が銀行運営にも関わり、銀行の収益も最終的にメンバーに還元されるという仕組みが成功の理由です。
バングラデシュではグラミン銀行のシステムによって、貧困層の女性たちが自分の名義でお金を借り、自分自身で活動できるようになりました。これにより、女性の家庭内での地位や発言権が上がり、社会的・経済的にも自立する女性が増えてきたという説明で講演は締め括られました。


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