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国際研修

行政官のためのジェンダー主流化政策2016(第1回)を実施(2016年6月6日~7月4日)

(公財)アジア女性交流・研究フォーラム(KFAW)では、毎年、独立行政法人国際協力機構九州国際センター(JICA 九州)の委託を受け、開発途上国のジェンダー主流化を担当する中央政府および地方政府の行政官を対象に研修を実施しています。当研修の目的は、開発途上国において、男女共同参画社会実現に向けて、ジェンダーの視点を主流化する施策を総合的かつ効果的に推進することができる行政官を育成することです。本年は、2016年6月6日(月)から7月4日(月)までブータン、エルサルバドル、インド、ケニア、パレスチナ、 パプアニューギニア、セルビア、東ティモールの8カ国9名の行政官を対象に研修を行いました。

 

 

まず研修員は、ジェンダー主流化に取り組む状況や課題を「カントリーレポート」という形で発表し、それぞれの国の問題や課題を共有しました。研修目的は、ジェンダー主流化のための概念、手法、 理論などを包括的に学ぶということで、講義、ワークショップ、視察、発表とバランスよく構成し、特にワー クショップや発表では講師、研修員の双方向の研修を目指しています。北九州市で研修を開催する特色を生かすため、今年の「農村におけるジェンダー主流化」の研修では、北九州市の農林水産業者の所得向上を目指した行政の取り組みの講義に合わせ、北九州市内で地元特産品を自ら加工開発、販売を行う農家女性グループ訪問や販売所の視察を行いました。農家女性グループの訪問では、加工品のみそやドレッシングの試食を行い、行政と農家女性たちが一体となった取り組みを講義と視察体験の両方から学ぶことができました。

 

約1カ月の研修期間中、休日には研修員同士で北九州市の皿倉山登山や小倉城見学をして親交を深めました。 研修員同士が生活や余暇を共有することでお互いの国を理解しあい、ジェンダー平等についてゆっくり話し合うこともでき、研修最終日の「アクションプラン発表会」 では活発な意見交換ができて、良い発表会となりました。

農家女性グループ訪問