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国際理解促進事業

サマーセミナー「ミシェル・オバマ―アメリカを変革するファーストレディ」開催 (2009年8月10日)

 在福岡アメリカ領事館広報部(福岡アメリカンセンター)と共催で8月10日に実施、定員を大幅に上回る170名の方が県内外から参加され、大変活発な質疑応答が行われました。

 講師のライザ・マンディさんは、米国ワシントン・ポスト紙のスタッフライターで、昨年10月に出版されたオバマ大統領夫人の伝記『ミシェル・オバマ』の著者でもあります。今回のセミナーは、マンディさんの来日に合わせ、全国で北九州市と東京の2カ所のみでの開催となりました。

1.日時 2009年8月10日(月)18:30~20:00
2.場所 北九州市立男女共同参画センター・ムーブ 5階 大セミナールーム
3.講師 ライザ・マンディ(ワシントン・ポスト紙スタッフライター/ジャパン・ソサエティ・メディア・フェロー)
4.参加者 170名
5.共催 在福岡アメリカ領事館 福岡アメリカンセンター
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ライザ・マンディーさん

 講演では、ミシェル夫人の人気が今やオバマ大統領より高まっており、米国世論調査によるファーストレディに対する好感度は80%超となり、特に共和党の女性の間での人気が高まっていることが紹介されました。ファーストレディとしての活動については、軍人家族への共感と支援、奉仕とボランティア活動への関わり、ホワイトハウスをより一般に開放することに意欲的であるそうです。

 また、マンディさんはミシェル夫人の仕事と家族のバランスを大切にする姿勢にも注目します。夫のバラクが政治活動に従事する中で子育てする大変さを痛感しているからこそ、現代女性の気持ちがわかるといいます。新型インフルエンザが問題となった際、多くの労働者が有給病気休暇がとれないことが問題となりました。ミシェル夫人は子どもの病気のときに父親でも母親でも取得可能な有給休暇をより多くの労働者に保障したいと考えていますが、最近の経済情勢下で実現が危ぶまれているそうです。

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会場との活発な質疑応答

 最後に、マンディさんご自身について米国第一線女性ジャーナリストとしての活躍と家庭生活の両立の経験についてもふれながら、オバマ政権は働く親の問題を強く認識しており、国民が望む変革に向け取組んでいる状況であると結びました。

 質疑応答は45分にわたり、女性の社会進出、子育て支援から参加者の方の実体験まで幅広く話題が取り上げられました。参加者からのアンケートには、「ミシェル・オバマ氏をとても身近に感じた」「ファーストレディのワーク・ライフ・バランスの実践から我々の今後の生活を考える機会となった」などの声が寄せられました。女性の社会進出について、働く女性として職場でしっかり主張し声をあげなさいと自信に満ちた話しぶりが印象的なサマーセミナーとなりました。